こんにちは、成城ネイルサロンマルメのネイリスト高柳諒子です。
今日はマルメの大切なお客様が、認知症のお母様にネイルをして差し上げたときのお話をご紹介させてください。
当時、お母様が認知症になり介護施設に入ってから、毎日のように施設に足を運んでいたそうです。
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認知症が進み、介護施設にお世話になっていた母が日増しに元気がなくなっていき、私は何とか元気になる様に色々努力をしました。
毎日メイクと洋服選びに通いましたが、鏡をのぞいたときだけの笑顔でした。
ある日、お爪に少し派手なピンクのネイルをしてあげました。
母は両手を広げてニコニコしながら、若い頃とてもモテた話や指輪をたくさん持っていた話を自慢げに話し始め、本当に嬉しそうでした。
ひさしぶりに見た母の満面の笑みと喋りに感動しました。
目から入る色の刺激がこんなにも元気を与える力になるのだと驚き、いつか、介護の中のネイルが当たり前にある日がきたら、どんなにお年寄りが喜ぶかと思いながら、嬉しそうな顔をしている母の爪にネイルをしてあげた思い出があります。
松本はるのさん
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このあと、介護施設に入居している他のお老婆様たちが「わたしにも塗って欲しい」という目をしながら並び始めたそうです。
女性はいくつになっても美しいもの、綺麗なものに体が反応するんですね。
男性のみなさま、女性にとってのネイルってそういうものなのです♡(笑)
現在マルメには幅広い年代のお客様がいらしてくださっています。女性らしく、綺麗にすることが自分自身を鼓舞する「なにか」に繋がればわたしの本望です。
素敵なお客様との出会いの中で、いつも感じること。私たちは、人生の先輩方が輝いている姿を見ると、尊敬と憧れの先に自分自身も輝かなくちゃいけない!と奮い立たされる気がしますね。
そして介護に関わる様々な社会の問題、ご家族や周りのかたのヒントになれば幸いです。Googleで「認知症 ネイル」と検索するとネイルが持つ「認知症」への学術的検証が行われた記事も出てきます。ぜひ多くの方に知っていただきたいです。わたしの関わる世界は小さいですが、関わったひとの世界が変わったら嬉しいなと思います。
「このお話をご紹介していいですか?出来れば生のお言葉をお伝えしたいです」とのわたしのお願いに対して、松本はるのさんはすぐに原稿をマルメまで届けてくださいました。松本はるのさんのご協力に感謝して。
ネイリストとしてなにかわたしにできることがあればぜひご相談ください。
ネイルサロンマルメ 高柳諒子
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